ハイブリッドトラスを計画中の方

ご採用にあたり

検討しておられるプランの中で、トラスの形状、配置を提案させていただきます。
お客様のご希望やコストを考慮し、中大規模案件に無駄のない構造設計を行います。

ATAハイブリッド構法は混構造ではなく、木造です。

ATAハイブリッドトラス構法は、タイバー (鉄骨ブレース)を使用したトラスを屋根部に配置した木造建築となっております。

鉄鋼部材を有することで混構造と誤解される場合がございますが、
以下の内容により木造であると判断しています。

梁の一部を鉄骨造とする場合で、水平方向の荷重を負担しない場合は混構造になりません。
本構造は、水平方向の荷重は筋交い、または、面材で負担しており、ATAハイブリッドトラスは水平方向の荷重を負担していません。

また、鉛直荷重は木部の上弦材(登り梁)や束材が負担し、引張材に鋼材(タイバー)を使用しています。
トラスの主要部材は木で、タイバーは鉄製火打ちや引き抜き金物と同じ建築金物の一種と考えられるので、ATAハイブリッドトラスを使用する建物は混構造でないと判断しています。

耐火構造に関して

地域・用途により防耐火対応が必要な場合

  • 不燃材料で躯体(ATAハイブリッドトラス)を被覆する。
  • 燃えしろ設計によって柱梁のサイズを決定し、タイバー材には耐火被覆処理を行うことで、躯体(ATAハイブリッドトラス)の表しも可能。

燃えしろ設計

木材は、燃えると表面に炭化層をつくり、酸素の供給を絶ってそれ以上の炭化を遅らせる性質があり、その性質に着目して部材断面を割り増す考え方を燃えしろ設計といいます。
構造耐力上必要な断面に燃えしろをプラスすることで、準耐火構造とすることができる場合があります。

耐火構造種例 関係法令 燃えしろとして

必要な断面寸法

集成材 製材
大規模構造建築物 昭和62年建設省告示第1901、1902号 25㎜ 30㎜
準耐火構造 平成12年建設省告示第1358号 35㎜ 45㎜
1時間準耐火構造 平成12年建設省告示第1380号 45㎜ 60㎜

ATAハイブリッド構法のトラスの場合でも、構造耐力上必要な柱梁断面+燃えしろ設計で、準耐火構造に対応することができます。
※法改定等により以上の規定は変更する場合があります。最新の情報で確認してください。