• VOL.5 「CLTの実情と未来」

 「CLT(クロス・ラミネート・ティンバー)」とは、ヨーロッパで開発された木造の
直交集成板です。厚み30mⅿの板材を縦横に貼り合わせた木材で、厚み90~300mⅿまでの規格サイズがあります。使用用途と目的(壁、床等)によって厚さを使い分けし、ヨーロッパでは9階建ての建物も建築されています。
 CLTを使用することにより木材の消費が促進され、同時に林業が活発になり植林も盛んになるため、CO2削減による地球温暖化防止対策になると定評があります。
 日本でもヨーロッパの政策を見習い、CLTの普及促進の為に補助金を交付しています。
しかしCLTが高価なため補助金なしでの使用は少なく、さらに設計・施工の実績が少ないため技術者も少ないということで普及が難しいのが現状です。
 「ATAハイブリッド構法」はCLT活用につなげられるよう、構造計算から施工のしやすさまでを考え開発しています。補助金が使用できる今、CLT案件の実績を積み今後補助金が無くても活用できる体制を整えていきます。
 参考までにCLTの使用方法を紹介します。
「ATAハイブリッド構法の耐力壁として使用」
 住宅・倉庫・工場・店舗・事務所等。
「CLTだけで組み立てる “CLTキューブ”」開発中
 事務所・店舗・トレーニングルーム・趣味の木箱・災害時の仮設住居等。
※投資金額が少なく、簡単に建築、移動ができます。