(株)タカハシファーム 畜舎新築工事 構造見学会

あいにくの悪天候でしたが、「清流の国」岐阜県揖斐川町にスタッフ2名と共に行ってきました。アフター豚コレラの対策施設で参加者全員防護服着用の完全装備での見学会でしたが、ファーム代表の高橋様から木造(地域材使用)畜舎で飼育される「揖斐川ボーノポーク」の子豚ちゃんに自社農場で生産されたお米も飼料に混ぜて飼育するなど徹底した深い愛情を感じました。当日準備作業を担当されましたセブン工業の皆様、雨の中ご案内ありがとうございました。

VOL.5 「CLTの実情と未来」

 「CLT(クロス・ラミネート・ティンバー)」とは、ヨーロッパで開発された木造の
直交集成板です。厚み30mⅿの板材を縦横に貼り合わせた木材で、厚み90~300mⅿまでの規格サイズがあります。使用用途と目的(壁、床等)によって厚さを使い分けし、ヨーロッパでは9階建ての建物も建築されています。
 CLTを使用することにより木材の消費が促進され、同時に林業が活発になり植林も盛んになるため、CO2削減による地球温暖化防止対策になると定評があります。
 日本でもヨーロッパの政策を見習い、CLTの普及促進の為に補助金を交付しています。
しかしCLTが高価なため補助金なしでの使用は少なく、さらに設計・施工の実績が少ないため技術者も少ないということで普及が難しいのが現状です。
 「ATAハイブリッド構法」はCLT活用につなげられるよう、構造計算から施工のしやすさまでを考え開発しています。補助金が使用できる今、CLT案件の実績を積み今後補助金が無くても活用できる体制を整えていきます。
 参考までにCLTの使用方法を紹介します。
「ATAハイブリッド構法の耐力壁として使用」
 住宅・倉庫・工場・店舗・事務所等。
「CLTだけで組み立てる “CLTキューブ”」開発中
 事務所・店舗・トレーニングルーム・趣味の木箱・災害時の仮設住居等。
※投資金額が少なく、簡単に建築、移動ができます。

VOL.4「地域材を活かすATAハイブリッド構法」

 地域材の使用は山の荒廃を防ぐ為にも、地球温暖化対策の為にも不可欠なことと考えています。
 しかし、地域材を使用することによって建築コストが高くなり予算オーバーになることも時々あります。その理由は地域材のサイズや材料に対する価格帯が理解されていないまま計画が進むためではないかと感じています。
 ATAでは構造の中で地域材を適材適所に配置することを考え構造設計を行い、コストを抑え地域材の利用促進につなげていきます。
 「ATAハイブリッド構法」採用し、オール杉の無垢材を使用した倉庫が新潟県内に3棟あります。(株式会社坂詰製材所様のJAS構造材認定工場、機械等級が表示された無垢材使用)
 地域材使用の指定があった場合は、発注者と事前協議を行うことをお勧めします。

 
 

VOL.3「建築業界の課題、ATAの取り組み」

 2020年の住宅着工数が10年ぶりの低水準となり、建築業界はますます厳しさを増しています。少子高齢化、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で2020年の住宅着工数81万戸から、2030年には54万戸になるとの予想が現実味を帯びてきました。
 建築業界には住宅着工数の減少、顧客ニーズの多様化など様々な課題があります。
 ATAでは新たな市場開拓の提案として、工務店、建設業の方々に「ATAハイブリッド構法」で中大規模木造建築市場参入のお手伝いをしています。
 見込客発掘サポート「種蒔き戦略」として、セミナー、研修会、見学会の開催サポート、
ATAからの資料提供で見込客の発掘をお手伝いします。
 そして多様化する顧客ニーズに応えられるよう、日々新しい構法開発に取り組んでいます。厳しい課題に対抗するだけではなく、新しい木造の未来を切り拓く喜びもともに味わいたい、株式会社ATAの願いです。